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スタートアップはどうしてロゴTシャツを着るのか?

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2018.01.17

スタートアップ企業のオフィスにお邪魔するとメンバーがサービスロゴ入りのTシャツやパーカーを着て仕事しているのを時々見かけます。
若いチームが一体になって頑張っているように感じて、こちらも自然と背筋が伸びてきます。

ロゴ入りTシャツを作るのは広報的に「露出機会を増やす」という狙いが大きいと思うのですが、それだけではなくて、組織マネジメントの上で実は大切なことが潜んでいるのかもしれないなっと思いました。

同じユニフォームを着て仕事をするとことにどんな効用があるんでしょうか。

同一ルール下、同一コミュニケーション

1年半ほど前に「識学」という、ヒトの意識構造を元にした組織マネジメントの研修プログラムを受講しました。
そのトレーニングの中での「同一ルール下、同一コミュニケーション」という話が、「スタートアップチームのTシャツ」に通じるところがあるんではないかなと感じました。

例えば私たちのようなWeb制作会社ではそれぞれ異なるキャリアを積んだ、様々な職種の人(メタフェイズは60人の会社に11職種!)が働いています。
そのバリエーションが新しいアイデアを生む土壌になっているので、多様であればあるほど良いと考えますが、一方でコミュニケーションをとる上では「阿吽の呼吸」というのは難しい。

これはプロパー採用のメンバーが揃う大企業とは大きく異なるところです。それぞれの価値観や優先順位には常に微妙なズレがあるので、そのすり合わせは時間がかかるという側面があります。

仮に「会社の成長」というテーマで議論をしたとしても、あるメンバーは「従業員満足度」を軸として、他方では「売上」、また他方で「クライアント企業への提供価値」とそれぞれ異なる価値観を元に話し合っていては答えが出るまでに時間がかかります。

正解、不正解があるわけではないだけに目線合わせには相手の意図やその結論に至った経緯を理解しなくてはならず、多くの時間を使います。

識学では組織内の「同一ルール」をしっかり作っておかなければコミュニケーションにかかるコストが上がり、意思決定の瞬発力が高まらないと教えてくれます。

「同一ルール」と作るとどうしてコミュニケーションが円滑になるのか?

ルールが明確にある組織では各メンバーはその組織内の一員としての意識を高く持つため、思考するときも議論するときも、主語を「組織」とするようになってくると。一方で共通のルールが少なく、個人や最小単位のチームのローカルルールが多い組織ではどうしても主語は「私」になりがち。そのため、個人の価値観や経験に基づいたコミュニケーションは多くなって、折り合いがつきづらくなるようです。

ビジョンを共有するだけでは視点を揃えることは難しく、日々の行動ルールとしてとし込まれてこそ、視点が揃うと考えます。

まずはスキル問わず、誰でもできることのルール化

またそうした「行動のルール」の前に「姿勢のルール」をつくることも重要と識学では教えてくれます。

「姿勢のルール」とはスキル問わず、誰にでも実行できる組織としての決め事です。
※「行動のルール」は役職やスキルにより、個々人に合わせたものになるのに対して、「姿勢のルール」はその組織に所属するすべての人ができるものです。

例えば、退社時に近くの席の人に「お疲れ様」と声をかける、メールは必ず24時間以内に返すなど、スキル問わずできることをルール化して運用することで、同じ組織に所属しているという前提意識が作られます。まずは「姿勢のルール」が揃っているという前提があって、初めて「行動のルール」が定着できるというものです。

スタートアップのTシャツに話に戻してもこの「姿勢のルール」と同じことが言えるかもしれません。

スタートアップチームは様々なキャリアを積んだメンバーが集まって、短期的に1つのゴールを目指します。なおかつ、多くの時間を使って価値観や優先順位のすり合わせをしている時間はなく、スピーディーな意識決定が求められます。急造のチームは混沌としていて、チームやサービスへのロイヤルティにバラつきがあるのは当然です。まずはチームが同じ視点を持った仲間として、視点を合わせるためにも「同じルール下」に置くことが大切とも考えられます。

「同じTシャツを着る」ということは誰にでもできる「姿勢のルール」としての意味があるのではと思いました。

またTシャツというカジュアルさがルールとしての窮屈さを軽減させてくれるという点でも、自由と個性を大切にするスタートアップでも受け入れやすくしてくれるように思いました。

組織としての「ルール」をいかに堅苦しく、窮屈なものにしないかということも重要なポイントになりそうです。

私たちの社内のスタートアップチームでも一度試してみても良いかなっと思ってます。その結果はまたレポートします。

ヤモリ

折本 裕司 / 取締役 / 事業準備室マネジャー

Product Owner / Senior Producer 受託サービスではない新たなビジネスモデルを創造すべく日々サービス開発に取り組む。

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